日々のつぶやき

2008-03-31

心に棚を作れ!(エレクター的な意味で)

雨は止んだが終日寒い。桜はまだ持ちこたえている。そのうち一人で公園のベンチに座って桜餅でも食おう。わー楽しみー(……)。
昼食は焼き鮭、明太子、ホウレンソウのお浸し、キャベツと油揚げの味噌汁、ご飯。丼の残りを白子のりの鯛茶漬けで浚う。三鷹駅のスタバでプリースト『双生児』読む。なかなか進まない。同じフロアの洋風総菜店が閉店セール。とうとう一度も利用しなかった。思えばデパ地下や駅ビルの総菜店で何か買った記憶がほとんどない。どうせヒマだし自分で作ろうとか思うせいだろうか。まあ単に金がないからだろう。
古書店で『オレンジページインテリア』の過去号など読む。男性誌にありがちな「オレ流カスタム部屋」でもなく、さりとて女性誌風「フレンチカントリー」にも走らず、実用性の高さと指向の中庸ぶりが好ましい。『Casa BRUTUS』より『オレンジページインテリア』! スチール棚とカラーボックスのある暮らし! スチール棚はまだないけどきっと揃えます!(cv:島本須美)
夕食はオムライス、キャベツと油揚げの味噌汁の残り。塩・胡椒で下味を付けた鶏肉を中華鍋で炒めて取り出し、玉葱みじん切り・ピーマン・ぶなしめじを投入、火が通ったら取り出す。油足し冷ご飯投入し、ガシガシ潰すように炒める。具を合流しケチャップ加え炒め合わせてチキンライス完成、皿に盛りオムレツ未満の固まり切らない卵を載せて完成。鶏肉の下味、ケチャップ、卵のバターの塩分のみであっさりめの味付け(そうか?)。ご飯を炒めるのに使っている安物のお玉がすっかり曲がってしまった。柄まで一体化した金属製の丈夫なやつが欲しい。

2008-03-30

期限貮阡年

飲んだ翌日はいつも早く目が覚める。腹は減っているのだが、まもなく朝アニメが始まるので外に出られず、億劫だが自分で作る。ベーコンとしめじのペペロンチーノ、インスタントの葱わかめスープ+椎茸+溶き卵。プリキュア5、鬼太郎、マイメロすっきり最終回まで観たところで気力尽きハヤテ最終回はスルー。昼にまた眠くなり起きると夕刻、雨になっていた。
一日中家にいると息苦しく、無理矢理外出しバスで荻窪へ移動、遅い昼食として日高屋でラーメン。ブックオフで買い物。
しおやてるこ『チョコレート』(芳文社)350円
THE JAM/BEAT SURRENDER('93) 500円 ※ベスト盤
THE DREAM ACADEMY/REMEMBRANCE DAYS('87) 500円
エル・マロ『III』(95年)250円。
『チョコレート』は表紙絵に惹かれて立ち読みしてみたら当たりだった。何もない田舎の中学校に東京から転校してきた少女と、彼女に恋した少年の、緩やかな心の交流。もうね、嫌な奴とか一人も出てこないこの純朴さ。少女は家庭の事情に悩んだりもするのだけれどそのことが特権化されるでもなく、誰もが通過する季節として優しく見守る作者の大人の目が好ましい。連載中の『レモネード』(まんがタイムラブリー)が単行本になったら新刊で買おう。
帰宅後に夕食。レトルトのハンバーグに大葉載せ、ホウレンソウと椎茸とベーコンのバターソテー、インスタントの葱わかめスープ、ご飯。ハンバーグは賞味期限を結構過ぎてるが何ともないぜ!

2008-03-29

すいません! 生まれてすいません!

吉祥寺に出て遅い昼食。「七匹の子ぶた」にて海鮮中華丼+半塩ラーメンセット。ここでラーメン以外を注文したのは初めて。味はまあ普通、にしては950円は高いか。LONLONで桜餅でも買おうと思ったがどこも数が足りず。日本人の季節感は21世紀にも健在というか、条件付けの根深さか。
カニとタコの唐揚げを手土産に山下スキル邸へ。山下さんと私の合同誕生会という趣旨でここ数年催されている集まりで、今年は単なるお茶会といった体になった。参加者の数も人当たりも例年より落ち着いたものになっていた。お久しぶりの人や初対面の人と楽しくおしゃべり。いくつになったかなど思い出したくもないが、こういう集まりのきっかけになるだけでもいいか。皆さんありがとうございました。今後ともよろしく。何でも次回はカレーパーティだそうですぜ。

2008-03-28

紺野キタ『Dark Seed —ダーク・シード—』全3巻(幻冬舎)

作者の代表作『ひみつの階段』とハリーポッターが出会ったような、ビクトリア朝英国風ファンタジー。魔法使いとして生まれる者と、その力を制御する者とが対になった世界で、自由に力を行使できないことに不満を募らせる少女・セレスト。そんな彼女が自分の背負う大きな役割を知り成長していく。
力への憧れと力への畏れ、力を持つことの意味。才能の自覚とそれに伴う社会性の獲得という主題をきっちりと全3巻にまとめていて、今どきのファンタジーとしては淡泊に感じるほどの手際よさだ。持てる者の傲慢や持たざる者の怨念といった思春期の主人公たちの情念を描くには、紺野キタの筆致は清潔すぎる気もする。とはいえ作者のまっとうな問題意識と美しい絵、深刻な事態にもどこか飄々とした(良くも悪くも)軽みのあるキャラクターで気持ち良く読んだ。
ところで、この紺野キタ作品が萩尾望都、『群青学舎』の入江亜季が竹宮惠子、『イムリ』の三宅乱丈が佐藤史生と、時を同じくして「24年組」リバイバルを強く匂わせる作品群が並んでいるのは、偶然とはいえ面白い。

寿司は天下の回り物

吉祥寺に出て公園口「天下寿司」にて105円×6皿+168円の卵焼き1皿の昼食。すぐ近くの床屋にて散髪。髪形は丸刈りのほか選択肢がない。夕食はスパゲティナポリタン豆腐スープ。ナポリタンの肉はベーコン。そろそろ飽きてきた。スープには溶き卵を加えた。美味いが、ここまで手をかけるとインスタントを使う意味がなくなってくるな。

2008-03-27

昼食/夕食

昼食は三鷹大戸屋にて鶏と野菜の黒酢あん定食ごはん大盛り。あと少しでいっぱいになるポイントカードが期限切れで心が折れそうになる。夕食は昔ながらの中華そば醤油味。具は豚肉・ホウレンソウ・葱・人参・椎茸。

2008-03-26

美味い安い薄い

中村屋の肉まんあんまん各1個で昼食。夕方、通りかかったジョナサンに吸い込まれ、抗いがたくタンドリーチキン&メキシカンピラフ、シーザーサラダ、ドリンクバーを注文。相変わらず美味いがコーヒーは普通になったなあ。ファミレスコーヒーで一番好きだったのに。びっくりドンキーのコーヒーは意外にも美味い。そして安い。日記の内容は薄い。

2008-03-25

付きますか? 付きませんか?

武蔵野の桜開花。昼食はすき家カレー味噌汁付き。なぜすき家には味噌汁付きの店と別売りの店があるのであろうか。同じ店名同じメニューで内容が異なるのは不合理だ。公式サイトにはその理由を明記してしかるべきであろう。そんな不正を糾弾する社会派ブログ。ちなみに成蹊大学前店は味噌汁付き。ルーエで津野裕子『一角散』(青林工藝舎)、森見登美彦『四畳半神話体系』(角川文庫)購入。津野裕子の新刊が出るとは全く知らなかった。善哉。漫画喫茶で雑誌をつらつらと。2冊あるヤンジャンの1冊から例の袋綴じが奇麗に取り去られている。ろくでもない奴がいるもんだ。思いの外カレーが胃にもたれ、中村屋の肉まんあんまん各1個を紅茶で流し込んで夕食とする、つもりが腹が減りプレーンヨーグルトに缶詰のパインとハチミツを加えて夜食。

2008-03-24

今日は、書くべきことなど何もない(別役実メソッド)

しかし、メインコンテンツであるとラベルの数が告げるところの食事記録は欠かさないのであった。昼食は昔ながらの中華そば函館しお。具は鶏肉・椎茸・人参・水菜・卵。夕食はスパゲティナポリタン+豆腐スープ。ケチャップのみの味付け、肉もソーセージという正統派ナポリタン。なぜかいつもより美味かった。スープは椎茸と生姜輪切りを酒と醤油で煎り付け水を注ぎ、短冊切りの人参、ガラスープの素を加え加熱。人参に火が通ったら豆腐を入れ、インスタントの葱とわかめのスープを加えて完成。簡単簡単。

2008-03-23

シュプレヒコールは春風に乗って

昼食は吉祥寺「鳥ぎん」のあった場所に新しく入った「陳麻家」にて陳麻飯(麻婆豆腐)+担々麺セット。たまに通っていた西荻窪店はなくなったらしい。図書館でクリストファー・プリースト『双生児』(早川書房)借りる。ルーエで立ち読み。黒沢進『日本の60年代ロックのすべて COMPLETE』(ウルトラ・ヴァイヴ発行)が出ていた。これは必読必携、けど今日は保留。レコード屋には寄る気が起こらない。コーヒーでも飲みながら本を読むつもりがどこもかしこも込んでいる。疲れてきたので井の頭公園に早咲きの桜でもと移動したが、家族連れやらカップルやらで満員、やっぱり居場所がない。高齢者医療制度反対の高齢者によるデモ行進を横目に、玉川上水沿いを三鷹に向けゆっくりと自転車を走らす。桜はまだ蕾だが、木蓮や雪柳、山吹、桃などが目を楽しませる。そのまま線路に沿って武蔵境に。安カフェはここでも満杯。本屋に少し寄り、スーパーで買い物して帰路に就く。
夕食は明太子スパゲティ、葱とわかめのスープ(インスタント)、中村屋の肉まんあんまん各1個。

2008-03-22

夕食

親子丼、葱とわかめのスープ。薄めに櫛切りにした玉葱と削ぎ切りの椎茸を、中華スープの素・酒・醤油・生姜輪切りを加えて煮る。鶏肉加え、卵で綴じて完成、揉み海苔振って食す。鶏肉と卵は火を通し過ぎないよう注意。スープはめんどくさかったのでインスタント。おかずが足りないけどまあいいや。

一山300円

午後1時に目覚め、朦朧としつつもまずパソコンを立ち上げる。そのまま着替えもせずニュース等チェックし、寒くなってきてようやくシャワーを浴びる。
昼食は焼鮭、ホウレンソウのおひたし、じゃがいもとわかめの味噌汁、ご飯。食べ終えてぼんやりしていると夕方に。また図書館に行けず。
武蔵境の古書店のワゴンにザバダックの作品群が1枚99円で転がっていた。『ZABADAK-1/銀の三角(2in1)』(86年)、『WELCOME TO ZABADAK』(87年)、『飛行夢』(89年)、『遠い音楽』(90年)、『DECADE』(93年)の5枚で300円。そりゃ買うわ。『桜』(93年)だけ持ってたんだけど内容忘れてるので一緒に聴き直すか。三宅乱丈『イムリ』1、2巻(エンターブレイン)も各350円で購入、計千円。この店では小原愼司『ぼくはおとうと』(講談社)を315円で拾ったこともあり侮れない。
ドトールで火浦功『奥さまはマジ』(角川スニーカー文庫)読む。表題作は第三世界に嫁いだ娘がゲリラの頭目となって大迷惑の里帰りという筒井康隆風疑似イベント小説だが、収録作のメインは抜け忍先生が女子高を舞台に追っ手と死闘を繰り広げるバカSF(?)「てなもんや忍法帳」。徹底的に無内容で、楽しいだけで読後に何も残らない姿勢がいっそ清々しい。読みながら安永航一郎の漫画に脳内変換した(表紙と挿し絵は花見沢Q太郎)。作品が書かれたのは80年代末から90年代前半で、本作に感じるような筒井ミームはその後の時代の変化を経て、現在40代くらいの作家を最後に衰弱しつつあるような気もする。似たような題材を扱っても『フルメタ』や『マモル』のようにどうしても某かの意味や情感が生じてしまい、乾き切った作風にはなりにくい(それでは受けないということもあるか)。ライトノベルといっても火浦功のような「本当に軽い」作家にはむしろ辛い状況なのかもしれない。

2008-03-21

夕食

肉野菜炒め、大根と鱈子の煮付け、じゃがいもとわかめの味噌汁、ご飯。豚肉に塩・胡椒・酒で下味を付ける。玉葱櫛切り・人参短冊切り・ピーマン乱切り・ぶなしめじを30秒〜1分湯通しする。肉と大蒜を炒めて火を通し、湯通しした野菜を投入、ガラスープの素と胡椒を加え全体に混ざるくらいで完成。ケチャップでも加えようかと思ったが、あっさりに止めて正解。

きのこと蒼い子

自転車で中野まんだらけに未組立のプラモデルを売りにいく。値が付かなくとも処分してくれればという気持ちだったが、幸い2400円で売れた。続いて駅で未使用イオカード3千円分の払い戻しを受ける。ブロードウェイに引き返し、「宇奈とと」にてうな重700円+肝吸い(無料)の昼食。中野に出た際の飯は大概ここ。まんだらけとタコシェを覗くも何も買わず。タコシェできのこカルチャーマガジン『きのこ』を立ち読み。アミガサタケの調理法が載っている。実家の庭にトガリアミガサタケが自生しているのだが、どうしたらいいものか判らずそのまま腐らせてしまった。今年はぜひ食してみたいものだ。レコミンツにてNUCLEUS/ELASTIC ROCK('70),WE'LL TALK ABOUT IT LATER('71 ※2in1) を1580円で購入。正体不明の人々で溢れた通路を闊歩する蒼星石の、堂々たる蒼い天鵞絨の背中を見送った。

ブロードウェイを出て、何となく哲学堂へ。井上円了先生のありがたい御託もそこそこにぶらぶら。マゼンタにもほどがある桃の花や、使用後感溢れる牡丹の落花など、鼻水垂らしつつ眺め。寒くなってきたので新青梅街道を西に鼻水垂らしつつ帰宅。沿道の緑地にはレンギョウや雪柳が早くも咲いている。沈丁花も盛りだが香りがほとんど判らない。あっまた鼻水が。

2008-03-20

夕食

スパゲティナポリタン風、中華風スープ。塩・胡椒で下味を付けた鶏肉をオリーヴ油で炒めて取り出し、玉葱櫛切り、人参細切り、ピーマン細切り、割いたぶなしめじ、大蒜みじん切りを投入。火が通ってきたら肉を戻し赤ワイン加え、トマト水煮を潰しながら加える。水とコンソメとケチャップ少々、乾燥バジル加えて加熱。まだ硬いパスタと茹で汁を投入、煮汁がなくなったら完成、粉チーズ振って食す。中華風スープの具は葱と人参に代えて茹でたホウレンソウを投入。茹でてあるので加熱時間が短く済む。

昼食と買い物

吉祥寺駅公園口の「天下寿司」にて。サンロードにもより大きい店舗があるのだが、なぜかこちらの目立たない小さな店の方が美味い、ような気がする。105円×7皿、+168円の卵焼き。運が良ければ焼きたてに当たるのだが、今日は少し冷めていた。それでも美味い。
ロンロンの弘栄堂で音楽誌など立ち読み、ブックスルーエにて志村貴子『青い花』3巻(太田出版)購入。図書館で本を借りるつもりが祝日の閉館時刻を失念し間に合わず。ヨドバシでPC関係とオーディオを眺め、ブックオフで猟盤。
GEOFF MULDAUR/THE SECRET HANDSHAKE('98)
ROBBIE ROBERTSON/SAME('87)
PETER HAMMILL/SITTING TARGETS('81)
V.A./THE MOD SCENE('98) ※DECCA音源のモッズコンピレーション
以上各500円 
THE MONOCHROME SET/JACK('91) 250円
ブックオフ店内の暑さに疲労しバスで帰宅。

2008-03-19

夕食と買い物

もはや「遅い昼食」との強弁能わず。いたずらに財布を膨らませる期限切れポイントカードの束から、未使用のバス共通カードとイオカードを発掘。さっそく使用し雨中バスに揺られ三鷹駅前へ。「松八」(しょうはち)にてカツ丼+豚汁のセット670円。カツ丼ならもうここで充分だ。駅ビルの書店で石黒正数『それでも町は廻っている』4巻(少年画報社)、同『ネムルバカ』(徳間書店)、西村しのぶ『一緒に遭難したいひと』3巻(講談社)購入。4月末に帰省する分の航空券代をコンビニで支払う。AIR-DOの早期予約割引で東京—函館11700円。今月のスキー帰省は取りやめに。なんかもうすっかり春だそうで。結局1度しかスキーに行けなかったなあ。

2008-03-18

夕食

明太子スパゲティと中華風スープ。スパゲティは水菜に代えてアスパラガスを使用。やや長めに火を通す(といっても5分ほど)。大葉をトッピングに加えてより充実。中華風スープは薄く切った椎茸を生姜輪切りとともに酒と醤油で煎り付け、水を加え葱と短冊にした人参を入れ、ガラスープの素、胡椒を加えて煮る。火が通ったら豆腐を加え、溶き卵流して完成。「風」とするところが謙虚(自分で言うな)。

ファミリーのいないレストラン

今日も遅い昼食はハンバーグガストにて「GGハンバーグ&ずわい蟹グラタン」+割引券でドリンクバー。ランチタイムをとうに過ぎ客も疎ら。家から最も近いファミレスはデニーズなのだが、高いのでガストやびっくりドンキーやバーミヤンまで足を伸ばしてしまう。ブックオフで作ったTカードのポイント率があまりに低いので、ついつい加盟店を利用してしまう罠。ちなみに一番好きなファミレスはジョナサンです。タンドリーチキン&メキシカンピラフだけはガチ。そして行き場のない吉祥寺の夜はCOCO'S。そういや三鷹や吉祥寺にあったBLDYはガストに変わってしまったな。どうでもいい話だと皆さんお思いでしょう。私もそう思う。

荻窪ブックオフにて花輪和一『コロポックル完全版』(講談社)、森永みるく『GIRL FRIENDS』1巻(双葉社)、山田可南『恋愛日記』(祥伝社)購入。『恋愛日記』は『ばんがいち』(女性作家の多いライトなエロ漫画誌)で読んでいた。性愛を描いて少女漫画誌やレディース誌の作品より品がある。その後タウンセブンの家具売場と無印にて収納用品のチェック。ドトールでコーヒーを補給して、青梅街道をたらたらと、日も暮れ落ちた西の空を眺めつつ家路を辿る。

2008-03-17

武蔵野大根

台所の三角コーナーにささやかな緑が息づいている。数日前に捨てた大根の切れ端から芽吹いた小さな若葉が、生ゴミ仲間の屍から水分と養分を吸い上げて、今や広げた枝の長いものは20cmに達し、中心部には花の蕾が出来ている。日光のほぼ当たらない台所でよくぞここまで生き延びた。こうなると立派な命、生ゴミとして捨ててしまうのも躊躇される。とりあえず水を入れた空き缶に移し、日当たりの良い窓際に置いた。さてこれからどうしよう。園芸店でプランターと土を買ってくるか。それとも大家の庭の片隅にこっそり植えてしまおうか。せっかくだから花の開くところを見たいものだ。

昼食を中途半端な時間に食べたので夕食は食べ損ねた。苺と砂糖を入れたプレーンヨーグルトで夜食とする。

新装版『新しい太陽の書』刊行

新装版ktkr(柳下毅一郎氏の日記より)。話題の小畑健によるカバー絵だが、これだったら全然OKでは。むしろ旧版の天野喜孝絵よりもセヴェリアンの若造らしさや、ファンタジーとSFを結ぶ世界観は表現できているようにも思える。いっそ主要全キャラクターの姿を小畑健の絵で見てみたい。ひょっとしてジーン・ウルフが売れてしまうのか。やばい。いやこれは本当に読まれるべき傑作なのだ(私の感想)。ところで小畑健はこの絵を描く上で、あの長大な原作に当たったのだろうか(現実的には梗概と設定を参照する程度だろうが)。

昼食

時間的には限りなく夕食に近い。上石神井「魚角」にてとろ鯖の塩焼き定食(鯖、大根の揚げ浸し、浅漬け、芹と油揚げの味噌汁、ご飯大盛り)。鯖の大きさ、大盛り無料で780円なら良心的か。踏切り脇の八百屋で小振りのとちおとめ1パック198円とか安かったのでいろいろ買う。

2008-03-16

5AM-11PM

5時に目が覚めてやむを得ず起床。布団を片付け、花粉対策で部屋干しの洗濯物を畳みシャワー歯磨きバームクーへンで空腹凌ぎつつネット逍遥、やがてプリキュア5鬼太郎マイメロハヤテを連続視聴、昼食作り食し伊集院のラジオを聞くうちに今日もまた日が暮れ——というありがちなパターンを避けるため降り注ぐ花粉の中を自転車で一路武蔵境へ。書店で『まんがタイムラブリー』立ち読み。山本ルンルンの新しい絵柄(目の描き方が変わった)にもそろそろ慣れてきたか。やっぱり抜群のストーリーテラーだ。
エクセルシオールカフェでコーヒー頼むと30円値上げの280円に。ドトールが200円になったのは驚かなかったが、この280円という価格には、ドトール以上スタバ以下という自分内の格付けが揺さぶられる衝撃があった(失礼な)。それにしてもマスクをした人が多い。店内の紙ナプキンが鼻紙代わりにもりもり消費されていく。いっそティッシュ箱を各席に設置したらどうか。人前で鼻をかむのが恥ずかしいならば、席の間に衝立を設けてブース状にすればいい。よりプライバシーを高めるなら個室化という手もある。閉塞感を癒すためネット端末とビデオを装備。そして目の前のティッシュは使い放題。……何やらカフェの領域を越え別次元のサービスに近づいてきた趣もあるが、業界に一石を投じる試みではあるだろう。あとは風営法との戦いあるのみ。

武蔵境のイトーヨーカ堂には世界の全てがある——そう信じていた時期が私にもあった。しかしヒトが進化の階梯を登り世界の殻を破ろうとするそのとき、けやき通りの彼方にベージュの殿堂は扉を開くのである。Jマート——ヒトはそれをホームセンターと呼ぶ。ここにはヨーカ堂にない全てのものが、とは言わないが相当なものがある。DIY用品やら似非カントリー家具やらに塗れて1時間半くらいは時間を潰せそうな気もするが(中途半端だな)日も暮れてきたのでゴミ分別用に複数のレジ袋を下げられるスタンド(これね)と、洗剤ボトル等の整理ラック、そしてティッシュ5箱パックを購入。160組でなく200組400枚5箱が255円とは! Jマートには世界を革命する力があるね! カードを使えない負け組なので用意した10円玉と1円玉で端数をきっちり処理、夕食に松屋でカレー野菜セット食って帰宅。さっそく購入物をガス台下にセット、イメージ通りの収納が実現した。やったよ近藤典子先生! そんなふうに今日も1日が終わろうとしています。昨日と今日の交差点。久々にアジムスでも聴くか。

昼食

明太子スパゲティ、豆腐とぶなしめじと葱とふのりの味噌汁。パスタをたっぷりの湯と塩で茹でつつ、明太子の皮を切り開き中身をこそげ取り、2/3をバター+乾燥バジルと一緒にボウルに移す。1/3は大蒜みじん切り、割いたぶなしめじとオリーヴ油で軽く炒める。まだ硬いパスタを茹で汁とともにフライパンに加え加熱。煮汁が煮詰まる寸前に水菜を投入、煮汁がなくなったらボウルに移し胡椒加えて和え、海苔を振って食す。昨日の味噌汁の残りに豆腐を足して完食。

2008-03-15

夕食

上石神井「ひもの屋」にて、黒ビール小瓶、突き出し(まぐろ大根、キャベツ+マヨネーズ)、いわしの丸干し2尾、さんまの丸干し+ご飯セット(サラダ、浅漬け、豚汁、ご飯)。〆て2千円弱。飲み屋だと食事だけでは申し訳ない気がして、つい余分に飲み食いしてしまう。新刊書店で桜井のりお『みつどもえ』4巻(秋田書店)、ブックオフで西村しのぶ『一緒に遭難したいひと』2巻(講談社)、紺野キタ『あかりをください』新装版(幻冬舎)を半額セール227円にて購入。紺野キタのは持ってた気もしたが(案の定持ってた)収録作が1本多いので良しとする。西友で豆腐と大蒜とカットバームクーヘン買って帰宅。

電信柱の影からこっそりと

http://d.hatena.ne.jp/dothemonkey/20080313#1205410878
http://d.hatena.ne.jp/dothemonkey/20080314#1205490915

「のど弁天」より「のど観音」のほうが、有難みを保ちつつ、原語に対応させる意味でより適切かと思われます。ご開帳!ご開帳!
ところで、レコードジャケットの装幀などで用いられる「観音開き」という語に思わず反応してしまうのは私だけではあるまい。そういえばELP『恐怖の頭脳改革』のジャケットは観音開きであったと記憶する。もっともご開帳されるはずだったのは観音様ではなくち(ry

昼食

焼鮭、鱈子と大根の煮付け、ホウレンソウのおひたし、ぶなしめじと葱とふのりの味噌汁、ご飯。1年近く冷凍庫に眠っていた鱈子を恐る恐る解凍し、細切りの大根と一緒に身をほぐしつつ酒と醤油で煮たが、全然大丈夫、美味しい。おひたしは先日の鍋会の名残のポン酢で。丼に残った飯を白子のりの茶漬で浚う。

D.I.Y.

「日記は、あくまでも書かないことが正しい」と断言して、それでもなお日記を書かなくてはならない場合どうしたらいいか、という対処法も先に引用した別役実の日記論には書かれているのだが、さすがにその手法はあんまりなので採用を自重したい。いや9ヶ月も日記を書いていないと書き方を忘れてしまうのだ。書けないついでにもうひとつ引用を重ねてみよう。

歩道の真ん中に車のホイールキャップや大きな木の板が落ちている。どちらもずっと前からその場所にあるように睦美には思われる。誰も道の脇にどけようとしない。

いつものように列の最後尾を歩いていたが、歩道に落ちている大きな板とホイールキャップのところに差しかかると、その意味を、というよりそれに意味があったことを突然理解した。
アスファルトのわずかなへこみにちょうどよくおかれたそれらを踏んでゆくことで、雨の日は皆が水たまりを避けることが出来るのだ!
毎朝の行進に、初めて互いの連帯を感じて睦美は不思議な興奮を覚える。感動しながら、板の上をそっと渡った。
感動はしたものの、渡り終えるとすぐに寂しくなった。この気持ちは誰ともわかちあえない。睦美の職場の人間はほとんど全員が自動車通勤だったし、前を歩く見知らぬ人間を呼び止めるわけにもいかない。
我々は連帯しながら断絶している。睦美はそう思った。
(長嶋有『泣かない女はいない』より)


「連帯しながら断絶している」という感覚は、私がインターネット上で日記を書くことのひとつの根拠だった気がする。気がするが、それはネット人口が少なく、自分の言葉が相手に届く姿を想像しにくい時代の錯覚だったかもしれない。みんなで同じものを見、同じものを読み、同じものを聞き、同じことについて考える。そうしたかりそめの連帯が仕様として組み込まれた強力なツールの前で、ひとりになることは難しい。連帯の前には断絶が必要なのだ。私が日記を書くのを止めたのは、結局ひとりになることが必要だったのだろう。

日記を書いていないこの期間、ひとりで音楽を聴き、本を読み、料理を作り、散歩をした。北海道の実家にも9月と1月に1ヶ月ずつ帰った。3月中にもう1度くらいスキーをしにいきたいと思っている。はてなでの最後の更新で書いた部屋の模様替えは概ね実現した。次は冷蔵庫の周りにスチールラックを組んで、冷蔵庫の上から天井までの全空間を収納にしたい。ペンダントライトの釣り下げコードを10cm短くしたり、排水パイプを避ける形でシンク下に棚を作ることのほうが、文章を書くよりもエキサイティングだ。それらは日記には記されていなくても確かにあったことだが、その確かさは私だけのもので、誰に証明する必要もない。自分の趣味嗜好を社会化したいという動機は、この間すっかりどこかに追いやられていた。

で、更新を再開しようとしているのだが、大きな理由があるわけでもない。部屋を片付けて快適になったせいかもしれないし、ものを書かないと痴呆化が加速するというかすかな危機感のせいかもしれない。もちろん圧倒的に暇であるというのは否定しがたい事実だが。ひとつのきっかけとしてはこの「Blogger」というツールを試してみたことだろう。この海外発のサービスの簡素さと融通性、扱いの容易さ、適当にユーザーを放っておいてくれる距離感に触れて、これではてなダイアリーを離れられると思った。テンプレートのhtmlを手探りし、文字の大きさや行間、色合いなどを調節しながら、部屋の模様替えにはまっていたときの熱がモニタの上にもいくぶん宿ってきたようだ。

山下スキルさんのリンク集にも(リンク集というのもネット上の編集文化として残ってほしいなあ)こちらのアドレスが登録された。「100円レコード買いまくり、そして聴きまくりレビューしまくり」なんて書かれてる。えーとね、最近は100円レコードに出物がなくなって、ブックオフの250円〜500円の棚が今熱い。まあそのうち何か書くでしょう。

大勢の視線を背に感じながら「ひとり」のふりで言葉を吐き出し続けることが、この新しい場所ならできるだろうか。今はカウンター型のレコードラックの上に炬燵の天板を載せ、机替わりにしてキーを叩いている。そのうちノートパソコンを収容できるスライド式のテーブル台を自作したいな。

2008-03-09

正しい日記の書き方

その不幸すらも日記の材料とし、不幸と感じ取り得ないことが彼の不幸なのである。

日記を書いていない人間だけが、生きることに専念することが出来る。生きることを、ひたすら生きるためにのみ、推進することが出来る。従って原則的なことを言えば、「正しい日記の書き方」などというものはない。日記は、あくまでも書かないことが正しい、のである。

(別役実「正しい日記の書き方」『日々の暮し方』より)