日々のつぶやき

2008-04-28

東京—函館

朝の5時に目覚め荷造り。牛乳をかけたコーンフレークと、卵3個のオムレツに椎茸とベーコンの生クリームソースをかけて食う。朝食にしてはこってりだが、これでほぼ冷蔵庫が空になった。冷凍できない野菜は実家に持参することにする。台所と風呂、トイレ、部屋の掃除を済ませて出発。余裕を持ったつもりが時間ぎりぎりで、空港の出発口までは小走りになった。ともあれおよそ1時間半の飛行を経て降り立った函館は——寒い。東京の3月半ばほどの体感温度に、函館山での夜景見物にしか用がないと思っていた上着を着込み、昼食のコッペパンをかじりながら身を縮めてバスを待つ。温泉街を巡回する200円均一のバスに乗り実家に到着。庭には雪柳や芝桜、水仙やチューリップなどが盛り、ツツジはまだ蕾も開いていない。両親が元気で何より。マグロの刺身にけんちん風の汁などで夕食。そんなわけで以後ひと月ほど函館からの日記が続く。地元のスィーツの情報とか満載よ! サザエのおはぎとかな。

2008-04-27

昼食/夕食

折よく晴天にて朝から洗濯。冷蔵庫の中身を片付けるべくクリームシチュー作り、ヤマザキのレーズンロールと紅茶で昼食。午後に吉祥寺に出て散髪。連休で人が溢れているが床屋はほとんど待たず、約15分で完了。井の頭線で渋谷へ移動、代官山まで歩きライヴハウス「空豆」へ。帰宅後洗濯物を取り込み、残りのクリームシチューと西友で買ったサンドイッチで夕食。

震える半月の夜に再び

「震える半月の夜に再び」
2008年4月27日 於:代官山・晴れたら空に豆まいて
出演:Mio Fou(鈴木博文vo,g,b、美尾洋乃vo,pf,vln)/福原まりvo,pf

それなりにムーンライダーズのファン歴は長いのだけれど、鈴木博文とヴァイオリンの美尾洋乃とのユニットであるミオ・フーの音楽に、なぜか今まで触れてこなかった。その美尾ともかつてリアルフィッシュで活動を共にした福原まりのソロ活動にも、特に関心を向けたことがなかった。さらに、今回の共演の舞台となるライヴハウス「晴れたら空に豆まいて」にも、これまで足を運んだことはない。こういう何から何まで初めて尽くしのライヴはそれだけで楽しみだ。渋谷から徒歩で辿り着いた「空豆」は、代官山の中にできた高円寺の飛び地のような雰囲気で、酒の値段が安いのはありがたい。そう広くはない店内は、昔からのファンや関係者でいっぱいになっていた。

最初に登場したのは福原まり。メンバーは福原まりpf,vo、中原信雄b、グレート栄田vln、Lynne Hobday voという、アルバム『pieta』(07年)のレコーディングに参加した顔触れだ。力強くかつ繊細なピアノを中心に奏でられる音楽は、旧いヨーロッパへの憧れが結晶したような、かつてどこかにあったかもしれないフランス映画のサウンドトラックのような味わいがある。Lynne Hobdayの歌が加わると、音楽に秘教的な雰囲気が漂い出すが、いわゆる「偽ケルト」などという揶揄で片付けられない強度と深みがあった。ソロアーティストとしてのパフォーマンスながら、その強い情景喚起力には劇伴作家としての福原の個性と実力を想像させるものがある。
現在放映中のアニメ『あまつき』の音楽を福原まりが担当しているそうで番組のチラシも配られたのだが、MCで「皆さんの中にアニメとかお好きな方はいらっしゃいますか?」と訊かれたとき、私は手を上げることができませんでした(……)。いやまあそのあれだ。まあ実際『あまつき』は観てないんだけど、とりあえず音楽だけでも確認しておこう。

続いてミオ・フーの登場。たぶんいつもの鈴木博文のフォーキーな音楽をそれほど逸脱しないだろうと高を括っていたが、冒頭のインスト曲が始まるや否や、そうした貧困な想像は大きく裏切られた。夏秋文尚ds、多田葉子sax、美尾洋香vlnが加わった緊張感のある即興を交じえつつ、緻密に構成されたプログレッシヴな演奏は、レコメンデッド系のチェンバーロックのような趣だ。これは美尾洋乃の個性なのか、あるいは鈴木博文のザッパ好きな側面によるものか。博文氏の音楽もいつも通りといえばそうなのだが、ライダーズとはまた個性の異なるバンドサウンドの中で、意外に力強い声が美尾洋乃のノーブルな声と交差するヴォーカル曲には新鮮な響きがある。ジョン・グリーヴスとピーター・ブレグヴァドのバンド「キューローン」を想起させるところもあった。博文氏の爪弾くアコギの音色も素晴らしく、ミュージシャンとしての力量を再確認。美尾姉妹(そっくり!)のヴァイオリンの共演も楽しい。福原まりがアコーディオンで演奏に加わる場面では、80年代から続く紐帯の強さが感じられた。この日の会場には、福原まりと美尾洋乃のバンド仲間だった戸田誠司も訪れていたという。
アンケートに答えた人への特典として、手書きの曲解説とセットリストが配られた。これはアンケートの回収率を上げるよい方策だ。ライヴ終了後に急いで記入して入手したが、資料性とは無縁のブログなのでここには記さない。ライヴ中にメモを取る人がいたくらいだから、たぶん探せば見つかるだろう。

行きは渋谷から歩いたが、帰りはさすがに代官山駅へ。こんなに近かったのか!

2008-04-26

ある雨の日の情景

昼食は西友カップ麺78円。夕刻にそぼ降る雨の中をバスで荻窪に出る。雨の日は「交通費がもったいないから自転車」などと思わずに気兼ねなくバスに乗れる。自転車も傘を片手に乗れなくもないが歩行者に迷惑かつ危険だし、雨合羽を愛好するほどフェティッシュでもない。ともあれバスで移動するぶんには、三鷹でも吉祥寺でも荻窪でも大差はないので、その時に来たバスに乗り込むというプチすごろく旅行。この日は荻窪だ。ブックオフでいしかわじゅん『メンカー』(立風書房)を350円で、新刊で長月みそか『HR 〜ほーむ・るーむ〜』2巻(芳文社)、小玉ユキ『坂道のアポロン』1巻(小学館)を購入。路地を縫うように飯屋を探すも入りたい店がなかなか見つからない。昔通ったイタリア料理屋はガストに成り果てた。昼にはときどき利用する西安料理の店は夜だとちょっと高い。ここまで来て日高屋とかココイチとかジョナサンは避けたいと思いつつ「ビフテキ屋まるり」という店を発見。ハンテキ(ハンバーグ+ステーキ)定食を注文。ご飯と味噌汁おかわり自由で量・値段・味も良し。荻窪で飯屋に迷ったらここに来よう。帰りもバス。さすがに雨の夜は混む。さっさと一番奥に移動、最後部座席手前、エンジン格納部分の上の少し高くなった場所に立つ。後ろにまだ余裕を残したまま中程でひしめく愚民どもを見下ろす、文字通りの上から目線。やがて車内が空き、優先席が空いたので迷わず着席。立ってるとかえって迷惑でしょ。ジジババが来たらすかさず席を譲るべく車内を睥睨しつつ終点まで緊張感をキープ。一仕事終えた充実感を味わう。何かと言いたいことはおありでしょうが聞く耳持たん。

2008-04-25

昼食/夕食

昼食は武蔵境の日高屋でラーメン+割引券で50円の味玉載せ。入江亜季『群青学舎』3巻(エンターブレイン)購入。夕食はリトルマーメイドで買ったパン、オムレツ、温野菜サラダ。オムレツは豚挽肉・玉葱・椎茸を炒めた具を詰めた。テフロンの死んだフライパンで作るオムレツほど切ないものはない(歌:小椋佳もしくは布施明)。温野菜サラダというか何というかは、ブロッコリーと人参スティックを塩茹でし、マヨネーズ・大蒜すり下ろし・胡椒・柚子ポンを和えたディップに付けて食べるだけ。帰省前に野菜を片付けるために作ってみたが悪くない。ディップは何となくアイオリソース風にならないかと思ったが全然違うなこれ(大蒜が思いの外強い)。今度はちゃんと作ってみよう。アイオリはべりいまそかり。なべて世は事も無し。

2008-04-24

夕食

カルボナーラとオニオンスープ。鍋に油を敷き、スライスした玉葱を木べらでかき混ぜながら中火で延々と炒める。とにかく玉葱が焦げないように目を離さないこと。そのうち玉葱が飴色になった頃合いに水を注ぎ、鍋肌にこびりついた飴色の焦げをこそげ落としながら加熱(この焦げが出汁になる)、コンソメ、胡椒、ベーコンを投入して適当に煮込む。これをグラタン皿に盛り、ガーリックトーストを載せチーズを振りかけてオーブンで焼けばオニオングラタンスープになるのだが、面倒だし機材も足りないのでこれで完成。

サラサーテの盤

昼下がりに上石神井の魚料理屋にて「豚バラ肉の梅肉おろし載せ定食」を注文。なぜ魚料理屋で肉料理と訊かれそうだが、いや訊かれなくとも説明すると(冗長)、最近鯖や秋刀魚の油が体に堪えるようになってきて、むしろ豚肉や鶏肉のほうが胃にもたれないのだ。いやまったく歳には勝てませんなーははははは。
それはさておき。しばらくして料理が狭いカウンター席に運ばれてきて、広げた本や携帯電話をあわてて片付ける際に思わず「すみません」と、相手に伝えるでもなく口の中で泡のはじけるような小さくか細い声が漏れた。
その発声の加減が絶妙だったのであろう。奥から急ぎ足で店の女将が現れて、カウンターの店員に「今『すみません』って呼んだよね?」「え、言ってませんよ」「嘘、女の人の声で『すみません』って聞こえたよ」。
そこにいる女性は、女将と店員の二人、客は私だけで女性客はいない。
「外の話し声が聞こえたんじゃないですか」「違うよ、そんな遠くから届くような大きさの声じゃなかったよ」
…………。
「やだー、怖い」「確かうちの店が入る前にも女の店員さんがいたのよねー」
女将が不安を紛らわすかのように、不吉な因縁を店員相手に探り当てようとするやりとりを聞きながら、どうにも気まずい気分で飯を食い終えた。
もしあなたがいつか上石神井を訪れて、駅前の魚料理屋に入ったとしよう。とりわけ夜の時間帯ともなると、酔客相手に女将が「こないだ、こんなことがあったのよー」などと、聞こえるはずのない声が虚空から響いたという怪談噺を披露する場面に出会うこともあるだろう。
すみません、その枯尾花は私です(ちなみに飯そのものは美味かった)。

2008-04-23

見てるだけ

例によって遅い昼食、というか夕食は吉祥寺ヨドバシの中華料理店「万豚記」にてマーボ豆腐かけ土鍋ごはん880円+肉まん3個390円。マーボご飯の量がかなり多く、2人で分けて丁度良いくらい。全部食べると飽きる。食事はこれでおしまい。
ヨドバシとラオックスを梯子して、今ちょっと関心のある液晶テレビとオーブンレンジの値段を見比べる。ラオックスは生き残りを懸けてかなり本気、ヨドバシで検討してラオックスで買うのがいいんじゃなかろうか。買わないけど。ラオックスにはMacのコーナーができていた。テレビも兼ねるならiMacという選択肢もあるな。買わないけど。
書店で『コミック・ハイ!』立ち読み、袴田めら『暁色の潜伏魔女』最終回を読む。ちょっと迷走気味な感じもしてたけど、うわーこういう着地か。単行本が出てから読み直さないと何とも言えず。いやこれは買うよ。雑誌は買わないけど。

『RD 潜脳調査室』

ふとましいのはさておき。森功至主演の変身ヒーロー物、すなわちProduction I.Gのタツノコ先祖返りと考えればわかりやすい(ミナモのローラースケートはムテキング?)。肉感的なキャラクターを得意とする上山徹郎の起用も、往年の吉田竜夫—九里一平ラインを狙ったものではないか。まあ肉感的というにも程があるというか、ミナモの同級生のお肉がふとましすぎる。話は薄いがお肉は厚い。さておけなかった。

2008-04-22

最終防衛線としての西友

昼食は西友カップ麺78円。これが現在のところ最安値か。以前に荷宮和子が貧しい独身者の生活を扱ったドキュメンタリーへのコメントに「カップラーメンなんてかえって高く付くんだから贅沢だ」とか宣っていたが、きっとコンビニの棚の派手な商品しか見たことがないんだろう。と貧しい独身者は嘯く。夕食は三鷹の洋食屋「こんがり亭」にて豚の生姜焼き定食880円(だったかな)。ここは客に喫煙者が多いのが玉に瑕だけど、この日は運良く無煙状態。内容も豚の生姜焼きになぜか鶏の唐揚げ、サラダにスパゲティが1皿に盛られた他にスープが付き、味も量も価格も文句なし。

2008-04-21

昼食/夕食

昼食はすき家牛丼。夕食はミートソースのスパゲティ、インスタントの葱わかめスープ。豚挽肉をオリーヴ油で塩・胡椒を加えて炒め、油を切りながら取り出す。豚肉を炒めた油で玉葱みじん切り、人参すり下ろし、大蒜みじん切り、椎茸みじん切りを炒める。肉を戻して赤ワイン注ぎ煮詰め、トマト水煮を投入してよく潰し、水・コンソメ・乾燥バジル加え煮込む。まだ硬いパスタを多めの塩を加えた茹で汁ごと加え、汁気がなくなったら完成、粉チーズかけて食す。

Bloggerの投稿編集画面がアレな件について

Bloggerの投稿編集画面の表示が乱れて編集ボタンが使えなくなった。本家のメンテナンスが日本語環境のことを考えてなかったっぽい。いずれ改善されるのだろうけど、現時点でとりあえず解決用のユーザスクリプトを作成された神がいた。
http://www.kuribo.info/2008/04/firefox-greasemonkey.html
MacOS10.4.11 / Safari3.1.1 / Firefox3 beta5 の環境で有効(SafariはGreaseKitが必要)。クリボウさんありがとうございました! カレンダーも便利に使用させていただいております(とここで書くのも何ですが)。

ただ、なぜか投稿するたびにログアウトするのは不便だなあ。これもそのうち解決されるのだろうか。

追記:ログアウトはしなくなったけど、今度はSafariの本文フォームにテキストエディタからコピペできなくなってしまった。Firefoxは今のところ大丈夫。うーん。(4月21日4:25現在)
追記:表示は直って編集ボタンが使用可になったが、Safari3.1.1でテキストエディタからコピペできないのはそのまんま。フォームに直書きって心理的に嫌なんだよなあ。ブログ投稿はFirefoxからにしよう。(4月24日2:20分現在)

2008-04-20

昼食/夕食

最近地球の自転が速い。あとよく意識を失う。大量にニコ動など観た後で意識を失い、気がつくと日が傾いている。病気か(ある意味正解)。夕方になり吉祥寺に出て「まぐろのなかだ屋」にて三品丼(づけまぐろ・ネギトロ・ホタテ)。あとは上石神井の八百屋で買った1パック250円の「さちのか」に砂糖とヨーグルトかけて食う。ヨーグルト付属の砂糖パックが大量に余っており不足はない。普段はヨーグルトにジャムかハチミツを入れるのだ。のだって言われてもな。

機械仕掛けの神

Safari用プラグインのひとつにInquisitorがある。ツールバー検索にSpotlight風の予測検索機能を加え、検索結果の上位を表示するとともに、直接リンクされたページに飛べるというものだ。主に見た目の楽しさで導入したのだが実際なかなか便利。中でも検索サイトをGoogle以外にカスタマイズできるのがいい。導入するとこんなふうに表示されるようになる。


















ただし、日本語の検索サイト用に文字コードを設定することができないので文字化けする場合がある。例えば「はてなキーワード」では検索結果は概ね表示されるが、検索フォームの文字は化けてしまう。









さて、Inquisitor経由で何気なく、「素股」という語を「はてなキーワード」で検索してみた。すると、このように表示されたのだ。















……………………………………。









……素股だって言ったのに!

2008-04-19

昼食/夕食

松屋カレー大盛り+生野菜で遅い夕食。それだけでは足りず深夜にナポリタン作る。肉はベーコン。少量の牛乳加えマイルドに、というレシピはテレビドラマ『マンハッタンラブストーリー』で覚えた。すっかりテレビを見ない人になってしまったなあ。そういやうちのアパートにケーブルTVが入るらしいのだがどうしよう。その前にテレビを買えという話か(パソコン+外付けチューナーだとあんまり見る気になれんのよ)。

2008-04-18

昼食/夕食

昼食は吉祥寺「天下寿司」にて105円×5皿、95円×1皿。おっくうで食事を作る気になれず夕食はデニーズでオムライスとコーヒー。

2008-04-17

GGVV

昼食は近所のガストにてあつあつ包み焼きGGハンバーグ+ライス・スープセット、コーヒー。所詮は冷食の暖め直しなのだろうが別にいいじゃんこれで。夕食は西友カップラーメン78円。

とある本を探しに久々にヴィレッジヴァンガードへ。いつもながらこの居心地の悪さは「サブカルだから」とか「オサレだから」ではなく、DQN嫌悪に近いのではないかと突然思い至る。ヤンキーの50's好きみたいな感じ。結局、目当ての本はなく、ルーエで発見し購入。

2008-04-16

ぐるり

三鷹松八のとんかつ定食390円祭りが本日までなので、選択の余地なし。しかし2日続けて油もの、しかも昼からはちょっと重い。
駅ビルの文教堂にて、「コーヒー1杯分の情報マガジン」と銘打たれたミニコミ誌『ぐるり』が小川美潮特集号だったのでしばし立ち読み。値段も300円だったのでそのまま購入、ドトールにて読む。中央線沿線と下北沢周辺の文化情報紹介が骨子の雑誌だが、70年代を引きずるような中央線臭さはそれほど感じない。むしろサブカル雑誌というのではなく、地元のライヴハウスや小劇場通いが身に付いている人々にとっての「生活情報誌」に近いかもしれない。ほとんど自転車で移動できる範囲を生活圏とする私にとって、必要な情報はこの1誌で充分ではないかとも思った(だからといって定期購読しようとまでは思わないが)。

今宵、あの人を想う

今宵、あの人を想う 2
2008年4月16日 於:吉祥寺MANDA-LA 2
出演:渋谷毅pf ゲスト:小川美潮・金子マリ

三鷹駅前のドトールでミニコミ誌『ぐるり』を読みつつ、そういえば最近ライヴに行ってないな、何か近場で面白そうなのないかな、などと何気なく小川美潮インタビュー末尾のライヴ情報に目をやると、まさに本日吉祥寺でライヴがあるではないか。開演時間は19:30。そして現在時刻は19:25。席を立ち自転車を飛ばし、何とか20分ほどの遅れで到着。すでに渋谷毅のピアノ演奏が始まっていた。

私にジャズを語る言葉はないのだが、この日に演奏されたのはいわゆるジャズのスタンダードナンバーではなかったと思う。どこかで聴いたけれど名前が出て来ないような、例えばフォスターの歌曲のような耳に馴染んだものが多かった。それも殊更ジャズ風に、スゥインギーなリズムや複雑な和声を加えて編曲するというものでなく、曲のあるべき輪郭を丁寧に指でなぞるような軟らかいタッチで奏でられる。無私とか禁欲というのとも違う「初めに歌ありき」というべき自然さがそこには感じられた。このスタンスが、この日のパフォーマンスすべてに通底していたように思う。

続いて小川美潮が登場。ウズマキマズウ名義での新作『宇宙人』が発表されたばかりだが、今回はそのお披露目というわけではない。かつてのソロアルバムに収録された名曲の数々が、渋谷毅の優しく手を添えるようなピアノに寄り添いながら、新しい息吹を吹き込まれて再演される。チャクラやキリング・タイム、はにわなどの強力なバンドとの間に生まれるテンションの高さはここにはなく、公園のベンチの心地よさに思わず歌い出したかのような気楽さ、自然さが充ちていた。かつて小川美潮の歌には「ニューウェーヴ」出身者にありがちな演技性がどこかに感じられたが、ここでの歌声には何のあくどさもなく、ただただ天真爛漫、天衣無縫な佇まいがあるばかりだ。近年の矢野顕子にも似ているが、矢野が決してピアノの前から離れることができないのと違い、小川美潮には身一つ歌一つで板の上に立つ身軽さがあり、そこが活動の自由度の高さに現れているのだと思う。

この日のもう一人のゲストが金子マリだ。煙草を指に挟み、グラスを手にステージに上がる。ありがちな無頼のポーズなどではなく実に自然な風情だ。その煙草と酒の影響もあるのだろう、若い頃よりもひび割れが増し音域が低くなったその声は、しかし完璧にコントロールされて、余裕たっぷりにスタンダードナンバーを歌い切ってみせる。体に染みついた紫煙やアルコールと同様に、ブルースが歌に染みついているのだ。小川美潮とはまた違うタイプだが、この人も異様に歌が上手い。渋谷のピアノも心なしか夜の深さを増したかのようだ。彼女も参加するスモーキー・メディスンのコンサートのチケットは売り切れだという。でも私は四人囃子が見たかった!(何だそれ)

二人で小川美潮の「DEAR MR.OPTIMIST」を歌う楽しい一幕もあり(美潮さんは歌詞が飛んでいたけど)。渋谷の意向で、お約束のアンコールはなしの幕切れもまた潔い。
この夜、素敵なピアニストと歌姫たちに想われた「あの人」とは高田渡。4月16日は渡さんの命日だったのだ。

ところで物販で美潮さんの『宇宙人』を購入、サインをいただいたのだが、宛名を訊かれて「まろんさんへ」とは言えず、本名、しかも名字にしていただいた。だって恥ずかしいじゃないか。ハンドルネームはよく考えてから付けるものだ、と思うのは、もはや何度目のことであったか。

帰宅後、鶏肉・舞茸・ブロッコリーを具にカルボナーラ作り夕食。ブロッコリーは鍋に残したパスタの茹で汁で別茹でにして最後に合流。今度はバッチリ。付け合わせの葱わかめスープは面倒なのでインスタントのまま手を加えず。

2008-04-15

それでも地球はまわる

目覚めると以下略。とりあえず三鷹駅前に出る。松八で折しもとんかつ祭り、とんかつ定食390円で夕食。あれ、昼食は?
1パック198円のとちおとめに砂糖とヨーグルトかけて食う。小粒で不揃いだがむしろ味が濃く美味い。

2008-04-14

地球の上に夜が来る

目覚めると地球の自転が著しく進行しており。とりあえず三鷹駅前に出る。松屋で折しも牛丼祭り、大盛り+生野菜で夕食。あれ、昼食は?
駅ビルの文教堂で『幸せの賃貸インテリア』とか立ち読み。帰りにブックオフで買い物。
長月みそか『HR 〜ほーむ・るーむ〜』1巻(芳文社)350円
MARIA MULDAUR/SOUTHLAND OF THE HEART('98) 500円
『HR』はもうすぐ2巻が出る前にと購入。中学生たちの恋の目覚めを4コマで描いて、作者がエロ漫画でやってることと軸がぶれてないのがエロい、いや偉い。マリア・マルダーは昔の作品かと思ったら近作だった。蓋開けてブックレット表4写真見て納得。あの高域で裏返るセクシーな声はもはやないのだが、アーシーなカントリー調のサウンドに乗った、塩辛声の余裕たっぷりな歌いっぷりも悪くない。
1パック198円のとちおとめに砂糖と牛乳かけて食う。小粒で不揃いだがむしろ味が濃く美味い。

2008-04-13

再武装

あまりの寒さに一度は脱ぎ捨てたトックリセーターとモモヒキとニット帽を再び着用。寒の戻りというのかな。
昼食は前日の残りのミネストローネ。加えて100円マックの紙のような味のするチーズバーガーとプレミアムローストコーヒー。夕食はカルボナーラと中華風スープ。ボウルに卵・生クリーム・粉チーズ・黒胡椒を攪拌して混ぜ合わせておく。潰した大蒜、ベーコン、舞茸をオリーブ油で炒める。大蒜は本来は香りを移して取り出すのだが、もったいないのでそのまま具に。茹で上がる前のパスタを茹で汁ごとフライパンに合流し、小分けにしたブロッコリーとともに加熱。汁気が無くなったらボウルでソースと混ぜ合わせカルボナーラ完成。しかしブロッコリーの酸味というかえぐみが全体に移ってしまいやや失敗。今度は別茹でにしよう。スープには溶き卵を入れたのでカルボナーラと重なってしまった。

何故にフュージョン特集(答:安いから

久しぶりに三鷹パレードにて猟盤。レコードを買うのもまた久しぶりだ。せっかく大きなレコード棚を買ったのに、収納にまだ余裕のあるレコードは増えず、ブックオフで拾ったCDが溢れて積み上げられている始末。カオス再来か。しばらくアナログ盤に復帰しようかな。

THE CLAUS OGERMAN ORCHESTRA/GATE OF DREAMS('77) 800円
クラウス・オガーマンが「大オーケストラとジャズ・グループのために」書いたバレエ音楽"SOME TIMES"(72年初演)を、クロスオーバー/フュージョンの時代にスタジオで再演したのが本作。この時代のシーンにはラロ・シフリンやエウミール・デオダート、ドン・セベスキーなどオーケストレーションに優れた作曲家/編曲家が数多いが、彼らは基本的にはキーボード奏者であり、管弦は自身も一員であるジャズ・コンボの演奏を拡張・補完するものだった。オガーマンの場合はそうしたジャズ・プレイヤー性から自由であり、流麗な管弦も躍動的な電気楽器も、それらが象徴するクラシックやジャズ、R&Bといった多様な音楽性も、自らの譜面の構成要素として均等に配置されている。フランス印象派を思わせる管弦の優美さと、鋭く切り込むジョージ・ベンソンやジョン・サンボーン、ジョー・サンプル、マイケル・ブレッカーらのスター・プレイヤーによる演奏が、もつれ合い溶け合い風景を塗り替えながら見事にひとつの絵を描き上げていく様は圧巻。クラシックの素養をいかに電化コンボに融合するかという理想例として坂本龍一が影響を受けたのもむべなるかな。質の良いオーディオで聴いてみたくなるが、CDで買い直すのが安上がりか。

HERBIE HANCOCK/MAN CHILD('75) 500円
ジャズファンクの地平を拓いたヘッドハンターズのメンバーに、ハーヴィ・メイソンやジェイムズ・ギャドソン、ルイス・ジョンソンにウェイン・ショーター、ワウ・ワウ・ワトソンにスティーヴィー・ワンダーまでを加えて展開される、さながら「拡張版ヘッドハンターズ」な一大ジャズファンク絵巻。多彩なゲストを迎えながらイメージを拡散させることなく、ファンクを硬い核として緊密に組織された音の塊が、グルーヴィかつクールに疾走するのはひたすら快感だ。「カメレオン」に続きハンコックのシンセ・ベースに宿るファンクネスも健在。ジャケに描かれた仏像には複雑な気分になるが。

以下4枚で1050円
STUFF/LIVE STUFF('78)
一斉を風靡したスタジオ・ミュージシャン集団の日本公演ライヴ盤。大野雄二によるライナーが興味深いので引用。

大人がやるには何かたわいないような音楽を一生懸命にやっている。だけど、そのたわいないようなワンパターンを何度も何度も繰り返してゆくことによって聞き手を魔術にかけてしまうようなところがあります。(略)
例えばリチャード・ティー。彼のピアノは難しさがないがとてもやさしい。(略)こういう人は今まで、僕らの世界にはいなかったタイプで、かつてはランクが一段階下がったポップスしか出来ないような人に思われていました。ところが、僕は彼のうなるピアノを聞いた時、昔、マッコイ・タイナーを見て腰を抜かした程に驚きました。(略)
ここには「大人がやるには何かたわいないような音楽」が、大人がやるに相応しい音楽であるところのジャズに与えたインパクトが率直に語られている。それはまさに「クロスオーバー/フュージョン」の出自そのものだ。
もっとも、今ならスタッフはフュージョンではなく「ジャム・バンド」のカテゴリに入れられるかもしれない。ゴードン・エドワーズとスティーヴ・ガッドが強靱なグルーヴを練り上げ、コーネル・デュプリーとエリック・ゲイルの二色のギターが絡み合い、リチャード・ティーのピアノが打楽器のようにタイムを刻みつける。その熱はスタジオ職人ではなく、紛うことなきライヴ・バンドのものだ。

CORNELL DUPREE/SHADOW DANCING('78)
そのスタッフのメンバーであるコーネル・デュプリーのリーダー作。ウィル・リーとクリス・パーカーのリズムにストリングスとホーンズが載った音は、意外に歌謡色というかディスコ色が濃厚で、78年という時代を感じさせるものだ。そういえばスタッフのプロデューサーはかのヴァン・マッコイだったっけ。別にそれが悪いわけでもなく、デュプリーのフィンガー・ピッキングによるクリーンでパキパキした音色のギターは、実にキャッチーなフレーズを奏でて文句なしに楽しい。スティーリー・ダン"PEG"をカヴァーしているが軽いことこの上なし。

BEN SIDRAN/LIVE AT MONTREUX('78)
モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ盤。ベン・シドランをジャズ・ピアニストと呼ぶのかAOR歌手と呼ぶのかよくわからないが(俳優や物書きとしてのキャリアもあるらしい)、トニー・レヴィンb、スティーヴ・ジョーダンds、スティーヴ・カーンg、マイク・マイニエリvib、そしてブレッカー・ブラザーズという錚々たるメンバーを従えて、シドランはジャズのバックグラウンドを持つピアニスト/歌手として見事にスタイリッシュに決めてみせる。同様の存在としてドナルド・フェイゲンが思い浮かぶが、フェイゲンのような変態性はなく、よりクールでつれない趣でもある。

GROVER WASHINGTON,JR./SOUL BOX VOL.2('73)
後年ビル・ウイザーズとともに"JUST THE TWO OF US"の大ヒットを飛ばし、スムース・ジャズの礎を築いたとされるサックス奏者が、73年にKUDUからリリースした2枚組ライヴ盤の(76年にバラ売り再発された)片割れ。ちなみにオリジナルのボックスは千円以下では買えなかったような。で、確かにスティーヴィーの"YOU ARE THE SUNSHINE OF MY LIFE"を奏でるグローヴァーのサックスは相当に甘々攻撃なのであるが、リリカルなばかりではなく相当にソウルフルでもあり。何せ面子はボブ・ジェームズp、リチャード・ティーorg、ロン・カーターb、ビリー・コブハムds、エリック・ゲイルg、アイアートper、ヒューバート・ロウズfl、ランディ・ブレッカーtpというCTIオールスターズ、ムード歌謡に終わるはずもない。特にジェームズ指揮の管弦とうねるグルーヴがせめぎ合う後半は、電化されたジャズ・オーケストラともいうべきCTIレーベルのコンセプトを色濃く感じさせる。そしてコブハム作曲の"TAURIAN MATADOR"という、主役が誰でも構わぬ高速ドラムの暴走機関車ぶりで幕となる。これぞ「クロスオーバー」の醍醐味と言おうか言うまいか。

2008-04-12

左まきの夢

ついにトックリセーターとモモヒキを脱ぎ捨て、晴天の下軽快に自転車を転がし三鷹駅前へ。ベトナム料理店「HIDARIMAKI」にてベトナム風チャーハン(スープ、浅漬け付き)600円と春巻セット400円。チャーハンは載っかってるパクチー以外どのへんがベトナムなのかよくわからないが、春巻セットは生・揚げ・蒸しの三種類にサラダと浅漬けが付いて味も上々。「蒸し」と打ったら「蟲」に変換された。蟲春巻こわいよー。
夕食はベーコン・舞茸・ホウレンソウのペペロンチーノ、ミネストローネ。小さめに切った鶏肉に塩・胡椒で下味を付けて炒め、細かく切ったキャベツ・人参・じゃがいも・椎茸を加えて油を回す。赤ワイン加えた後にトマト水煮を投入、潰しながら加熱。水・コンソメ・乾燥バジル・ケチャップ少々加え適当に煮込みミネストローネ完成。まあたぶんこんな感じで合ってる。人生はミネストローネ。

2008-04-11

カトウハルアキ『ヒャッコ』3巻(ソフトバンク クリエイティブ)

中心人物である虎子の周りにひたすら人間関係を拡大し続けることで「のみ」話を転がすという、ある意味希有な作風がいつまで持つのかと思っていたが、この巻に至って虎子の背景を掘り下げる新展開(しかし容赦のないネーミングセンスだ……)。一応伏線というか布石はあったのか。だからといって殊更にドラマが動く気配もなく。雰囲気漫画と言われそうだが、このなかなかない種類の雰囲気の良さだけでも買いだとは思う。ていうか何このテコ入れ幼女ありえねえ。こういうのアリな漫画だったのかいいぞもっとやれ、とまでは言わないが、この野放図な包容力は大したもんだなあ。そりゃアニメ化もされるわ

魅惑のプロフェッショナル

久々の晴天。雨風ですっかり葉桜になってしまったが、武蔵野の八重桜や山桜、桃などはもうしばらく楽しめそう。花粉症も何だか軽くなってきたようだ。雨が続いたせいだろうか、シーズンの終わりか。だったらいいな。例によって遅い昼食は武蔵境「大戸屋」にて鶏と野菜の黒酢あん定食ごはん大盛。何かご飯の量がこれで大盛かってくらい少ないんだけど、まあ値段が据え置きだったのでいいや。「肉のハナマサ」で肉や野菜を買う。業務用食材店らしく、あらゆるものが大量、そして安い。ただし独り者では消費しがたく、網に詰まった玉葱一山を泣く泣くスルー。そして業務用に相応しく、パスタや冷食から菓子にまでくっつく「プロ仕様」のブランド名。私はプロと名のつくものに弱い。円谷プロ、プロフィールプロ、MacBook Pro、猿ゴルファープロ、中尾プロ。今度も「プロ仕様」と銘打たれた人形焼きの大袋を買ってしまいそうになるが危うく踏みとどまり、代わりにやはり「プロ仕様」のどら焼き1個を購入。帰宅後に食すも不味いよこのどら焼き。プロの名が泣くぞ。人形焼き買わなくて良かったー(ポリアンナ風)。このどら焼きとポテチ1袋、苺+プレーンヨーグルトを以て夕食とする。駄目だこの生活。

2008-04-10

昼食/夕食

昼食は前日の残りのクリームシチューのみ。パンでも買ってくるつもりが面倒で。夕食は駅前のとんかつ屋「松八」にてカツ丼+豚汁のセット。

2008-04-09

URIAH HEEP/HIGH AND MIGHTYほか

ブックオフにて猟盤。各500円。

URIAH HEEP/HIGH AND MIGHTY('76)
ジョン・ウェットン在籍時の唯一のアルバム。初期のプログレとハード・ロックの混淆したようないかがわしさは後退し、シンプルで引き締まったハード・ロックになった。1曲目"ONE WAY OR ANOTHER"がいきなりウェットンのヴォーカルとベースの活躍する、ファンキーなリフが格好良い曲であっと思わせるが、残念ながら彼のヴォーカルはこの1曲のみ。とはいえ、リードヴォーカルのデヴィッド・バイロンの、高域でひび割れながら抑揚ある歌声は、泣きのバラードを含めいかにも王道ハード・ロックに似付かわしい。派手さはないが好盤。

THE HEADHUNTERS/SURVIVAL OF THE FITTEST('75)
バンド創設者のハービー・ハンコックが抜けてプロデュースに回った。キーボードの味付けがないぶんリズム体が前に出て、ストレートなファンクネスが横溢する。それでもやはりハンコックのえげつないシンセサイザーは重要らしく、他のファンクバンドで代用が効くような気も。クルセイダーズやクール&ザ・ギャングでいいじゃん、みたいな。汎用性が高いネタものではあろう。

ISRAEL KAMAKAWIWO'OLE/FACING FUTURE('93)
風野春樹さんのブログを読んだ直後に発見した偶然に思わず購入。内容的には風野さんのエントリに尽きる。美声の巨漢に歌われる抵抗歌、という意味ではネヴィル・ブラザーズを連想しないでもない。ところで私はこの人の「ヨコヅナ」という、ハワイ出身力士たちのことを歌った曲をラジオで聴いて、その時はエキゾチックでユーモラスなノベルティソングの印象を出なかったのだが、思えばこれも異国で苦闘する同胞英雄への共感とエールを送った歌だったのだろうか。

高橋幸宏『BROADCAST FROM HEAVEN』(90年)
名曲「1%の関係」はじめ、「4:30amのイエティ」など鈴木慶一作詞とのコンビネーションが冴える、幸宏ソロ活動中興の傑作。シンガーソングライター、サウンドクリエーター、プレイヤーの要素がこの時期はまだ拮抗していた。やっぱりこの人はドラムを叩いてナンボではないかと。まあ今となっては腰が悪いから仕方ないか。ともあれ、等身大の男の情けなさを表現することへの自信(何だその自信)がこの頃には本人にも確立していたと思われ。その成果が幸宏を伝説のドラマーからマイナーなJ-POP歌手にしてしまったのだろうと言えば身も蓋もない。

クリームシチュー

昼食はびっくりドンキーにて日替わりハンバーグランチ。
夕食はベーコン・水菜・舞茸のペペロンチーノ、クリームシチュー。玉葱みじん切りを炒め、透明になったら乱切りのじゃがいも・人参・椎茸を加えて炒める。油が回ったら水を注ぎ、コンソメ加え煮込む。塩・胡椒で下味を付けた鶏肉をフライパンで焼き、白ワイン注ぎ、肉汁ごと鍋に合流。別鍋でバターを溶かし、小麦粉加えて弱火で加熱しながら練り合わせ、牛乳を注ぎダマにならないよう攪拌してホワイトソース作り、スープに溶かし入れ適当に煮込んで完成。玉葱と肉がいかれてきたので一気に処分すべく作ったが美味いね。何でクリームシチューは洋食屋やファミレスにないんだろう。クラムチャウダーとかポタージュでは代わりにならないのだ。いや自分で作るからいいんですけどね。

2008-04-08

食うより他にすることなし

終日強い雨風止まず。桜もこれで終わりか。夕方近くにバスで吉祥寺に出かけ、サンロード「天下寿司」にて105円皿×6。やはり公園口の店舗よりだいぶ落ちる。胃がもたれ今日の食事はこれでおしまい。

2008-04-07

『りぼん』4月号雑感(どひー

ドミンゴさんとあゆみさんから誕生日プレゼントにいただいた『りぼん』4月号を読む。そもそも身近に女児がいるわけでもない中年男が、付録付き少女漫画誌を読む機会など、望んで得られるものでもない。いやそんなこともないが望んだことはない。ないぞ。ともあれ数十年ぶりに読む『りぼん』、これが普通に面白かったのだ。以下に雑駁な印象を連ねてみる。

意外にメディアミックス作品が少ない。90年代にライバル誌の『なかよし』が『セーラームーン』で画期的な成功を収めて以来、『りぼん』や『ちゃお』などの競合他誌もアニメ化に向いた企画に一定の注力をしてきたが、現在の『りぼん』にはアニメ化された『アニマル横丁』や、現在も放映の続く『ちびまる子ちゃん』などがあるものの、主力はオーソドックスな学園恋愛ものが占めている。そこから魔法やSFなどの非現実的な要素が(ギャグ漫画と新人作品を除き)排除され、あくまでも実現可能なファンタジーに留めているのは、『りぼん』に限らない集英社少女漫画の送り手の見極めや見識だといえるだろう。

読者層は意外に高い。冒頭のグラビアページには「りぼんガール」なる小2から小6までの(!)専属モデルたちが掲載されており、対象読者の年齢にも重なっていると思われるのだが、実際の作品の主人公たちは中学生から高校生にほぼ限られている。小学生の女の子にとって、憧れを投影するのは年上のお姉さんたちの日常であって、等身大の小学生ではないのだろう(※)。そう考えれば小学生の仕事と恋愛の悩み(なんだそりゃ)に向き合った『こどものおもちゃ』はなかなかに冒険的な作品だったのだなあと思う。もっとも、中学生や高校生を描いた『りぼん』を、中学生や高校生が読んでも何らおかしくない、というより本来の読者であるともいえる。そう考えれば読者層の幅はずいぶんと広く想定されていそうだ。

『りぼん』のエースがわからない。連載陣の名前が、過去にアニメ化された作品の作者を除いて、誰一人見覚え聞き覚えがない。無論ネット上の情報も多くはない。いわゆる漫画ファンのトピックがいかに狭い範囲のものであるかが知れる(まあネットでレビューを書くような人は『りぼん』を読まないだろう)。それはさておき、『りぼん』は何気に少女漫画の表現を革新するような、あるいは個性的な作家を数多く生んでもきている。古くはもりたじゅん、一条ゆかり、大矢ちき、山岸凉子の少女劇画(という言葉はないのだがとにかく作風が濃い)時代から、一世を風靡した陸奥A子、太刀掛秀子、田淵由美子らのおとめちっく路線、近年でも谷川史子や、かの矢沢あいを輩出している(ていうかえらく間が空いているのはいかんともしがたい)。そういう、雑誌全体の色を染め上げるような中心作家というのが今は誰なのか、一見の読者には見当たらない。

とはいえどの作品も突出した部分こそないものの不満もなく楽しく読めてしまうのは、この先『マーガレット』『別マ』『Cookie』『コーラス』『YOU』へと続いていく、集英社の少女漫画の入口・基盤として『りぼん』を位置付ける編集意図の正しさを物語ってもいるのだろう。『ちゃお』や『なかよし』のメディアミックス路線が予め「消費/卒業されるもの」としてあるのに比べると、集英社少女漫画ピラミッドの存在感の確かさが、この『りぼん』の王道ぶりにも窺えるのではあるまいか。

と、総論として語れても、個々の作品感想というのは、あまりにも普通なぶん非常に語りにくいのでした。普通に面白かった、としか。ちなみに付録はいつかどこかのお嬢さんに届くことを願って託しましたよ。
ところで広告ページで知ったのだが、『マーガレット』第7号にタカハシマコが読み切りカラー40Pて! 集英社の少女漫画誌に描いた最初のコアマガジン出身者じゃないかしら。いやいつもの作風とは思うがちょっと読んでみたい。『りぼん』と何の関係もないですね。

※アニメ『セーラームーン』シリーズが4年目『SuperS』で失速したのは、主人公格にそれまでマスコット的存在だった「ちびうさ」を据えたからだと思っている。視聴者の女の子たちに必要なのは憧れのお姉さんとしてのセーラームーンであり、彼女を貶める生意気な幼女ではなかったのだ。ますます『りぼん』と関係ないですね。

昼食

午後遅くに吉祥寺「陳麻家」にて陳麻飯+ミニ坦々麺セット。夕食はなし。深夜に苺+プレーンヨーグルト。

2008-04-06

君は1000%

ドミンゴさんとあゆみさんのお宅に招かれ多摩川の向こう側へ。多国籍音楽と多国籍料理、愉快な仲間に囲まれて、しばし愉快な(奇矯な)人となる。カルロス・トシキとPerfumeとミュート・ビートが流れる中、「猿ゴルファープロ(MacBook Pro的な意味で)」とか「くちばしがアナルみたいな恐竜」とか不思議発言の数々が脳から漏洩。いろいろ申し訳ない。ジャークチキンは魚焼きグリルでできるかな。誕生日のプレゼントにいただいた『りぼん』4月号と、山下スキル氏ご持参のいちご1パックをお土産に帰宅。『りぼん』の感想を書くという課題が残される。ごちそうさまでしたー。

2008-04-05

昼食/夕食

昼食は武蔵境「丸幸」にて中華そば320円(割引)。夕食は中華風炒め、葱とわかめのスープ(インスタント)、ご飯。櫛切り玉葱・短冊切り人参・キャベツを湯通しする。塩・胡椒で軽く下味付けた鶏肉と大蒜、舞茸を炒め、豆板醤・甜麺醤・豆鼓醤・ガラスープの素を投入。野菜を合流し味を絡めて完成。ほとんど調味料の味という気もしないではない。

2008-04-04

オレの言葉は死んでいた(引用)

昼食は焼鮭、ホウレンソウのおひたし、キャベツと油揚げの味噌汁、ご飯。吉祥寺の漫画喫茶で『湾岸ミッドナイト』最新刊を読み、近刊数巻に遡ってみたら止まらない。箴言集。そんなわけで結構な時間となり帰って夕食を作るのが面倒に。「まぐろのなかだ屋」でネギトロ丼。

2008-04-03

キッズプレート

午後遅くにガストで日替わりランチ+割引券でドリンクバーの昼食。ランチタイムもそろそろ終わりで客は疎らだ。隣の席に老人がゆっくりと腰を下ろす。ウエイトレスに何か身分証明を見せて、80歳であると年齢を告げる。料理とドリンクバーを注文したが、飲み物を取りに行く様子がない。セルフサービスであると知らずに注文したのだろうか。微動だにしないままの老人の前にやがて運ばれてきたのは、お子様ランチだった(※) 。高齢者は子供と同じ価格で注文できるようだが、それにしても80歳の老人がアンパンマンの模様のついた皿に載ったちっぽけな料理をつつく姿は、ひどくいたたまれない。味のしないコーヒーを飲み干して店を出たが、老人は飲み物を口にできただろうか。どうして自分は声をかけなかったか。こういうことでいつまでも悩む。

夕食は親子丼、キャベツと油揚げの味噌汁。削ぎ切りの椎茸と生姜輪切りを酒と醤油で煎り付け、水を注ぎ、薄切りの玉葱とガラスープの素を投入。煮立ったら鶏肉を入れ、煮過ぎない状態で溶き卵を流し入れて火を止め蓋をする。ご飯に載せ、刻み海苔を振って完成。いつもの出汁醤油が切れていたのでガラスープにしたが味が薄い。

(※ちなみにこういうもの http://www.skylark.co.jp/hamburg_gusto/sp/kids.html

2008-04-02

2食とも外食

昼食は武蔵境の大戸屋にて鶏と野菜の黒酢あん定食ごはん大盛。例によって遅い時間の昼食で、夜になってもなかなか腹が減らず、ようやく深夜に三鷹ココイチでチキン煮込みカレーチーズのトッピング。ここのココイチには苦い思い出があって(営業妨害で訴えられたら困るので書かない)克服すべく入ってみたが、正直松屋カレーにすればよかった。それでもなぜか1年に2回くらいは食べたくなるのだ、ココイチのカレー。

2008-04-01

桜吹雪けば情も舞う

終日強風。吹き払われて雲は僅か。桜の渦の中で自転車の舵を奪われる。
嘘をつく相手も無く、嘘が取り持つ縁も無く。
正直者は正直つまらない。別に面白い必要もないが。

昼食は吉祥寺「まぐろのなかだ屋」にてネギトロ・ヅケまぐろ・ホタテの三品丼880円。いつも安いネギトロ丼しか注文しないのでたまには。美味い。
ルーエにて今野緒雪『マリア様がみてる マーガレットにリボン』(集英社コバルト文庫)購入。ブックオフで猟盤。
OHIO PLAYERS/SKIN TIGHT('74) 500円
MAMBABOO『BYO FUNKANOUCHE MADE IN SMOKYO JAPAN』(91年)250円
永井ルイズ ヒップスリップス『ヒミツの宇宙旅行』(99年)250円
永井ルイで思い出すのも何だが、小西康陽新刊の日記部分を闘病記目当てに立ち読みしていると、「ムーンライダーズのファンが好きそうな『英国風ひねくれポップ』」とか「松尾清憲やすかんちの曲にありそうなタイトル」といった屈託ある言い回しが目に入り苦笑した(正確な引用ではなくうろおぼえなので為念)。いや気持ちはわかる。
夕食は日清のラーメン屋さん函館しお。削ぎ切りの椎茸と生姜輪切りを酒と醤油で煎り付け、水を注ぎ、短冊にした人参、刻んだ青葱、キャベツを投入、ガラスープの素少々加える。野菜に火が通ったら、塩・胡椒・水溶き片栗粉で下味を付けた鶏肉を投入、煮えたら付属のスープの素加える。火を止めて大きくゆっくりかき混ぜつつ溶き卵を流し入れ、別茹での麺と合流して完成。このくらいの手間をかけるとインスタントも馬鹿にできない。今や値段も馬鹿にできないが。5袋パックが198円で買えたのが遠い昔のようだ。