日々のつぶやき

2009-04-03

キラ☆キラ1週目を聞き終えて

TBS『ストリーム』の後継帯番組『小島慶子 キラ☆キラ』の最初の1週間が過ぎた。

前番組に比べると、サブカル/政治色は後退した、というより各曜日担当のパーソナリティ次第だが、AMトークラジオとしてより馴染みやすくなったという印象は総じて変わらない。企画枠や外ロケを撤廃してコストダウンを計る一方で、リスナーにお題を投げて番組に参加させることで敷居を下げるという意図は、まず成功しているのではないだろうか。そのリスナー投稿のレベルも妙に高く、いわゆるハガキ職人の新たな戦場になってもおかしくない。平日昼間に(……)。

さて、『ストリーム』のヘビーリスナーからは企画の貧困や内容の他愛なさに対する非難も多いのだろうが、もともと『ストリーム』がラジオ番組としては特異なのであって、テーマに沿って識者の解説コメントを一方的に拝聴するというのは、どちらかといえば活字メディアに接するスタンスに近い(ブロガー参加企画も、AMラジオ本来の双方向性を取り戻す試みなのだろう。成否はさておき)。そのリスナーもネットを含む活字メディアからスライドしたような、本来のAM聴取者とは違う層ではなかったか。だとすればその批判は「『どれみ』の達成を『プリキュア』が台なしにした」という類いの主張に似て、正論でもどこかお門違いに映らなくもない。

実際、小島慶子という希代のS女王委員長キャラを得て(どうもエロ話に鉱脈を見出した気配。善哉)、曜日を追うごとに快調さは増していったように思う。とりわけ宇多丸のトークが昼ラジオで2時間以上聞けるというのは快挙だ(どうでもいいけど、ノーナリーヴスとスクービードゥを混同していたことに気がついた。面白いなー西寺氏)。この番組もAM昼ラジオとして現状でも充分健闘しているといえる。とはいえ番組がもっとも躍動する瞬間が、前路線を継承した金曜日の小島・水道橋博士と町山智浩の絡み合いであることは否定しがたいのだが。

とりあえず結論としては
「月曜のビビる大木をえのきどいちろうとかいとうせいこうとかに替えたらいいんじゃね?」
いや、実はこの大木の人選が番組の要だったりするのかも知れないが……。

ところで「キラ☆キラってどっかで聞いたような……」と思ったらエロゲだった!