日々のつぶやき

2009-05-28

錆びてないナイフ

ひとの並べた刺身を並べ替えてタンポポをのせ直す過酷な作業が一段落。その作業の合間に3度の食事を作り、早朝セールに出かけ、庭いじりを手伝うという日々がここしばらく続いていた。観光客のふりの市内巡りも、食べ歩きもまったくしていない。唯一の外食的なものは、近所の生協で売ってる3割引のパック寿司くらいのものだ。しかし、この一人前400円足らずの寿司が馬鹿にできないのだから恐るべし。函館よ、私にお前の本気の寿司力を見せてくれ!金はないけど!

駅前のデパート「棒二森屋」の改装前食品セールに父と出かける。同業老舗の丸井今井の経営危機が伝えられた昨今、この棒二デパートも親会社の意向で撤退するというニュースが流れ市民をやきもきさせたが、どうやら誤報であったらしくひと安心。それはそれとして、朝10時の開店前からかなりの数が列を作り、売り場が開くや人が殺到、1つ198円の雪印バターは瞬く間に売り切れた。だがしかし、そのバターを2箱、北海道のブランド米「おぼろづき」5kg1480円を2袋確保。海岸通りを自転車を連ねて帰路に。パチンコ屋と車屋と回転寿司が作る櫛の歯の間に、凪いだ海がストロボのように現れる。

まあ外出しなくても、庭に出るだけでそれなりに満足。ドアを開けると花の香りが漂う。とりわけコリンゴのそれが強い。



今はツツジが満開を迎え、そろそろ盛りを過ぎるあたり。
わが家の庭もこうしてみると野趣に富んでいるか。




トマトの苗の植え付けをしていたら、土を掘る父のシャベルがカチリと音を立てて、ずいぶん前になくしたバターナイフが発掘された。生ゴミに紛れて一緒に埋めてしまったらしい。ステンレスだから錆びてない。