日々のつぶやき

2009-03-30

(非)セレクトショップの(無)思想

上石神井魚角にて、新メニュー「まぐろかま肉の黒胡椒焼き定食」割引チラシ780円の夕食。これは当たり。骨付き肉は概ねなんでも美味い。そういや牛角食堂なくなってたなあ。たまに近くのアニメ製作会社の人が飯食いに来てたみたいで、ボンズの馬鹿制作による例のスタッフ評を肴にしてるのを、聞くともなしに聞いたりした。内容は忘れた。

時間が遅いのでドトールは通り過ぎ、ブックオフに寄り猟盤。
ブックオフのCD棚には「ジャンル分け」というものがない。実際には「邦楽」「洋楽」「懐メロ」「キッズ」「ジャズ」「クラシック」のような区分はあるが、これは分類というよりも対象年齢別の陳列というべきものだろう。客の年齢層と価格がブックオフにとって唯一の基準であり、そこには店側のリコメンドも、熱い思いを綴る店頭POPもない。一部の「良い音楽」を浮上させるために「悪い音楽」の措定と排除を要求する、選別の思想がここには見られない。無論「売れるもの」と「売れないもの」の区別はあるが、それを決めるのはPOSシステムと世間智であり、間違っても個人の美意識ではあるまい。
店内のBGMも、名も知らぬ数年前のJ-ヒップホップやR&Bの次に、ブリーフ&トランクスが流れるカオス状態。仮に意欲的な店員がDJ気取りで恰好良い選曲をしたりした日には、確実に売り上げが落ちるだろう。別に聴きたくもない音楽を(文字通り)無差別に、強制的に聴かされる体験は貴重なものなのだ。Jポップの新曲を最初に聴くのは松屋の店内だ(以前は銭湯でもよく聴いた)。そのくせそのほとんどは印象を刻むことなく通り過ぎていく。「家具のような音楽」の完璧な実践がここにある。ブックオフと松屋、昼間のAM放送は、いま私が最も安らぎを感じるサウンドスケープだ。

そんなふうに音が左右の耳の穴を通り抜ける間に、以下各500円にて購入。

V.A./SUPER HITS OF THE '70S - HAVE A NICE DAY, VOL.2 ('90)
※ライノレコードによる70年代ヒット曲選集の70年度編
FLEETWOOD MAC/KILN HOUSE ('70)
CAFÉ CUBANA/CIGAAS,CARS & CUBAN BARS ('02)
※キューバ音楽コンピ
SYSTEM7/GOLDEN SECTION ('97)
ANDY PARTRIDGE/FUZZY WARBLES 2 ('02)
村田陽一ソリッド・ブラス『DECADE』(01年)

昼食

ミートソースのスパゲティ(茄子入り)、豆腐と卵のスープ。椎茸を薄切りにし生姜輪切りとともに酒と醤油で煎り付け、水を加え加熱、平たく切った絹豆腐・細切り葱・白だし・中華スープ・胡椒を適量加え、火が通ったら火を弱め溶き卵流す。水溶き片栗粉で綴じて完成。市販調味料の嵐だが簡単なのでお薦め。

小島慶子 キラ☆キラ

http://www.tbsradio.jp/kirakira/index.html
終了した『ストリーム』の後継番組。前番組のサブカル/政治色は後退したように見えるが、それも各曜日のパートナーやコラムニスト次第なのだろう。それにしても出演者の顔触れから「路線は維持しつつ局アナ起用によるコストダウン」程度に考えていたが、蓋を開けてみると「普通のAMトークラジオ」としてあまりにも昼の時間帯にはまっている。逆に『ストリーム』がいかに浮いていたかを認識させられた。
個人的に小島アナは女子アナ陵辱AVの主役に起用したい程度に好感度が高いので、この番組も楽しみに聴くでしょう。