ブックオフにて猟盤。各500円。
URIAH HEEP/HIGH AND MIGHTY('76)
ジョン・ウェットン在籍時の唯一のアルバム。初期のプログレとハード・ロックの混淆したようないかがわしさは後退し、シンプルで引き締まったハード・ロックになった。1曲目"ONE WAY OR ANOTHER"がいきなりウェットンのヴォーカルとベースの活躍する、ファンキーなリフが格好良い曲であっと思わせるが、残念ながら彼のヴォーカルはこの1曲のみ。とはいえ、リードヴォーカルのデヴィッド・バイロンの、高域でひび割れながら抑揚ある歌声は、泣きのバラードを含めいかにも王道ハード・ロックに似付かわしい。派手さはないが好盤。
THE HEADHUNTERS/SURVIVAL OF THE FITTEST('75)
バンド創設者のハービー・ハンコックが抜けてプロデュースに回った。キーボードの味付けがないぶんリズム体が前に出て、ストレートなファンクネスが横溢する。それでもやはりハンコックのえげつないシンセサイザーは重要らしく、他のファンクバンドで代用が効くような気も。クルセイダーズやクール&ザ・ギャングでいいじゃん、みたいな。汎用性が高いネタものではあろう。
ISRAEL KAMAKAWIWO'OLE/FACING FUTURE('93)
風野春樹さんのブログを読んだ直後に発見した偶然に思わず購入。内容的には風野さんのエントリに尽きる。美声の巨漢に歌われる抵抗歌、という意味ではネヴィル・ブラザーズを連想しないでもない。ところで私はこの人の「ヨコヅナ」という、ハワイ出身力士たちのことを歌った曲をラジオで聴いて、その時はエキゾチックでユーモラスなノベルティソングの印象を出なかったのだが、思えばこれも異国で苦闘する同胞英雄への共感とエールを送った歌だったのだろうか。
高橋幸宏『BROADCAST FROM HEAVEN』(90年)
名曲「1%の関係」はじめ、「4:30amのイエティ」など鈴木慶一作詞とのコンビネーションが冴える、幸宏ソロ活動中興の傑作。シンガーソングライター、サウンドクリエーター、プレイヤーの要素がこの時期はまだ拮抗していた。やっぱりこの人はドラムを叩いてナンボではないかと。まあ今となっては腰が悪いから仕方ないか。ともあれ、等身大の男の情けなさを表現することへの自信(何だその自信)がこの頃には本人にも確立していたと思われ。その成果が幸宏を伝説のドラマーからマイナーなJ-POP歌手にしてしまったのだろうと言えば身も蓋もない。
日々のつぶやき
2008-04-09
URIAH HEEP/HIGH AND MIGHTYほか
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