日々のつぶやき

2008-03-22

一山300円

午後1時に目覚め、朦朧としつつもまずパソコンを立ち上げる。そのまま着替えもせずニュース等チェックし、寒くなってきてようやくシャワーを浴びる。
昼食は焼鮭、ホウレンソウのおひたし、じゃがいもとわかめの味噌汁、ご飯。食べ終えてぼんやりしていると夕方に。また図書館に行けず。
武蔵境の古書店のワゴンにザバダックの作品群が1枚99円で転がっていた。『ZABADAK-1/銀の三角(2in1)』(86年)、『WELCOME TO ZABADAK』(87年)、『飛行夢』(89年)、『遠い音楽』(90年)、『DECADE』(93年)の5枚で300円。そりゃ買うわ。『桜』(93年)だけ持ってたんだけど内容忘れてるので一緒に聴き直すか。三宅乱丈『イムリ』1、2巻(エンターブレイン)も各350円で購入、計千円。この店では小原愼司『ぼくはおとうと』(講談社)を315円で拾ったこともあり侮れない。
ドトールで火浦功『奥さまはマジ』(角川スニーカー文庫)読む。表題作は第三世界に嫁いだ娘がゲリラの頭目となって大迷惑の里帰りという筒井康隆風疑似イベント小説だが、収録作のメインは抜け忍先生が女子高を舞台に追っ手と死闘を繰り広げるバカSF(?)「てなもんや忍法帳」。徹底的に無内容で、楽しいだけで読後に何も残らない姿勢がいっそ清々しい。読みながら安永航一郎の漫画に脳内変換した(表紙と挿し絵は花見沢Q太郎)。作品が書かれたのは80年代末から90年代前半で、本作に感じるような筒井ミームはその後の時代の変化を経て、現在40代くらいの作家を最後に衰弱しつつあるような気もする。似たような題材を扱っても『フルメタ』や『マモル』のようにどうしても某かの意味や情感が生じてしまい、乾き切った作風にはなりにくい(それでは受けないということもあるか)。ライトノベルといっても火浦功のような「本当に軽い」作家にはむしろ辛い状況なのかもしれない。

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